Fang Lijun

方力鈞 | 中国 |「2006.4.8」 | 2006年 | 71.5 cm×91.5 cm | キャンバスに油彩

方力鈞

1990年代には、個性を奪われた坊主頭の男達が、著名な中国人の画家でありグラフィックアーティストである方力鈞(1963年生まれ)のトレードマークでした。彼らは西洋において、中国で起こっていた社会的・政治的変化に反応した若い中国人による芸術運動のシンボルととらえられました。似たような麻痺した人物や、口を開けて声にならない叫びをあげる人物は、広々としたパノラマを背景に、または不可解な水の中を泳ぐ姿で描かれ、大衆社会の対立の乗り越える、あるいはそれに対処する上でのあきらめ、無関心、怒り、決意といった人間の感情を映し出しているかのようです。彼がモンブランのために制作した「2006.4.8」には、ホワイトスターのサインが入っています。1989年まで北京中央美術学院で印刷グラフィック学んだ方力鈞は、大判の油絵だけでなく、巨大な木版画でも世界的に注目を集めました。北京と中国南部の大理を行き来する彼は、不十分な居住環境で生きるために戦う群衆を題材にした金線細工彫刻やきらきらと光る虫の大群を描いた絵画など最近の作品で、再び大衆現象について探っています。